ホントにあった不動産の怖い話 ④
どうもこんにちは。"そん"です。
不動産屋さんと接触する機会がある方は、彼らの手首を確認してみてください。
おそらく多くの不動産屋さんは数珠を巻いているかと思います。
かくいう私も一時期2つほど巻いておりましたがある時期を境に
「数珠を巻いてるやつ」=カッコつけ、みたいなレッテルが社内で蔓延し非常に付けづらい環境になってしまったので止めてしまいました。
しかしながら日々多くの不動産を見て回る営業マンには物件ごとに霊的なナニかが付いてくるからしっかりとした数珠を巻いた方が良い、という意見が多数を占めているように感じます。
私自身霊感も無く、そういった事には無縁な生活を営んできたのですが、不動産業界に身を置いてから心霊現象かな?と思う事は多々遭遇します。
本日はそんな出来事を綴らせて頂ければと思います。
第四話
告知事項有り
始まりは一本のメールでした。
仲良くさせて頂いている業者さんから、
・懇意にしている地主が処分したい不動産があるから買取査定して欲しい。
・現地にキーボックスがあるから勝手に見ていいよ。
・なんか変わったことあったら電話して。
・告知事項有り
弊社は事故物件でも底地でもなんでもゴザレの不動産屋につきこの手の相談は少なくありません。むしろ、事故物件?美味しいです!底地?最高やないですか!が社訓ですので大好物だったのです。
スケジュールを確認すると、火曜日という事もあり特に優先してやることも無かったため、「すぐ見て返事します」とメールを返し現地へGO!
現地に着くとそこにあったのは
1階:事務所兼ガレージ
2階:居宅
3階:居宅
の鉄骨造りの大きな物件がありました。(だいぶフェイク入れてます)
第一印象は「お~いいじゃん!いいじゃん!」
キーボックスの暗証番号を合わせて鍵をゲット、さぁ邸内へ突入だ!
と、勢いよくガレージのシャッターをオープンガラガラ~!
うん、重い・・・!
そりゃシャッターは重いでしょ!って?
いやいやシャッターは5行前にガラガラ開いてるんですよ。
何が重いって空気空気。
春の小春日和とは正反対の亜空間が広がってるんですね。
あ~しまった。告知事項の内容効き忘れた、と思い紹介してくれた業者さんにTEL。
繋がるんだけど無音。もしもーし!と叫んでも反応なし。
うーん、物件内だから電波悪いのかな。
大した内容じゃないだろうと物件探索再開!レッツゴー!
写真パシャパシャして1階→2階と順に見て回ります。
先にネタバレしておくと心霊写真的なモノは一切撮れておりません。撮れ高ゼロです。テレビ局の人間なら上司に罵倒されてたのかな、と思ったり。
はてさて後は3階だけか、と思い階段を登ろうと思った時、
ダッダッダッダッダッダ・・・・
あーもう来たよこれだよマジかよ来たよここで来たよチクショーめ。
いまどきラップ音なんてはやらねーよバーカと悪態を吐きながら、弊社では事故物件で行うある行動があります。不審な事や心霊的な事、何か嫌な気配がしたら声に出して言うのです。
「こんにちは~~」
それはもう陽のオーラを出しながら言ってみます。
もちろん返答なんて無いんですけどね。
返事が無い事を確認し3階へGO!
まぁネズミが走ったんだろうと気を取り直して写真パシャパシャしてると下の階から
ガシャンッ!
はいきた!これきた!もう居ますわ!絶対霊的なの居ますわ!あかんですわ堪忍してや~
と1階まで恐る恐る戻ると
あ、シャッター閉まってて超暗い
こういうシーンで懐中電灯とか携帯のライト付けると急にバッと何か霊的なものが出てくるということはホラー映画で傾向と対策はしっかり積んでるので、馬鹿め詰めが甘いわ!と何に語り掛けてるのか自分でも意味不明な事を考えながらシャッターをオープンして一息吐きました。原因はシャッターを一番上まで上げてなかったのでそれが原因かな?と今では思ったりしてます。
後は周辺環境チェックして帰るかー、もうこれ以上居たくないよーとか思っていると隣地の方がこちらをジッと見てくるではないですか。
え、ここってそんなにヤバいとこ?
「こんにちは~」と先制攻撃を仕掛けると、隣地のおばさんはそそくさと邸内へ。うん逃げられた。
まあいいや、と気を取り直して周辺の商業施設の写真を撮っていると、例の業者さんから電話が。
そん「お世話になります!いま現地にいるんですけど、ここ中々ですね!告知の内容どんな感じですか?」
業者「ん?人が亡くなったりとかは無いよ」
そん「へ?」
業者「ここ所有者さんは一般人なんだけど、前の所有者は反社(反社会的勢力)で事務所になってたんだよね~。融資通らないよね~。」
完全にチキン野郎でした。
ホントいい物件ですよ。もし融資通るなら自分で買いたいレベルの。
そりゃ隣地さん目を逸らすよね。
僕自身が危ないヤツ認定されてたんだもんな・・・
少しヘコみます。
とまあまあ一年に一回遭遇するレベルの反社案件だったというオチです。
何なら一番はじめにした数珠のくだりなんだったんだよ!というお読みいただいた方の怒りが見えるレベル…スミマセン。
2000字も超えているのでこの辺りで…
最後までお読み頂きありがとうございました!
それではまた次回!