不動産屋流節分「鬼(滞納者)は外、福(優良賃借人)は内」
今週のお題「わたしの節分」
どうもこんにちは。"そん"です。
「お前、それが言いたかっただけだろ」という声が聞こえてくるようです。然り然り然り。
ここ数年は節分という催しに縁は無く、ニュースなどで「節分」という出来事を伝聞し心の底から「ふーん。」と思う程度でしたが、子供が産まれてからは随分と変わりましてね。しみじみ。
節分で食べる恵方巻は遊郭発祥と言われていたり、と諸説あるようですが私が子供の頃と比べると恵方巻のネタも随分と豊富になったように感じます。えびふりゃーが入っていたり子ども用にウインナーが入っていたりと時の変遷をこんな部分で感じますよ。
私が小学生の時なんて恵方巻のメインネタといえば桜でんぶとかんぴょうでしたぜ?きゅうりも忘れちゃいけないですね。
散々恵方巻の話でスタートしておきながら節分といえば「豆まき」ですよ。「鬼は外、福は内!」と威勢よく豆をまいて鬼を追い出し福を招く。
そういう意味合いでは
家賃滞納者を追い出し、新規入居者を招く不動産業における「追い出し」に通じるものがありますよね。(無理矢理な文章)
節分「鬼は外、福は内」
さて追い出しです。
一般顧客メインで営んでいる仲介屋さんではあまり馴染みが無い所謂「追い出し」ですが、私が勤めているような自社で収益不動産を所有・管理している地場の不動産屋さんでは切っても切れないお仕事です。大事なお仕事です。
大家さんの生活を守る為に鬼(滞納者)を追い出し新たな福(入居者)を招く言わば桃太郎のようなことをします。(何かが違う)
しかしこの日の出ずる国ではなかなかどうして鬼が守られます。鬼の最後の砦、鬼ヶ島があるんですね。
名を
と言います。
この借地借家法、何が厄介かと言うと
貸主「君、2年間この部屋すんでええで」
借主「おかのした」
2年後
貸主「出てってや」
借主「いやンゴ」
貸主「そんなんセコいやん」
借地借家法「セコくないぞ」
借主「やったぜ」
※借地借家法は占有者や家賃滞納者を保護してる訳ではないです。追い出すには正当な手続き踏まないとダメだぞ、ただその手続きは面倒くさいうえに期間も長くなるぞという事です(めちゃめちゃザックリ)
特に最近はインターネッツの普及のせいか中途半端に知恵を付けて「借地借家法ガー」等と明け渡しを拒む人が増えているイメージ。
もっとも普通に暮らしているだけで悪いことは何もしていないのに追い出される事を防ぐために作られたのが借地借家法なので、如何ともし難いんですけどね(苦笑)
鬼(悪徳不動産屋)から民草(入居者)を守るために造られた城(借地借家法)が、鬼(占有者・滞納者)に占拠されて逆に橋頭保にされるイメージでしょうか・・・?
じゃあどうすることもできないの?
そんな事は無いですよ。
通常のケースでは通告→代替案の提示→立ち退き料を払ってグッバイ。これが正当事由のある立ち退き交渉です。大体半年から一年程度で完了します。
じゃあイレギュラー(問題児相手)の場合は?と聞かれると、内容証明→起訴→裁判→強制執行の申し立て→強制執行。もう字面だけで嫌になりますよね。
実際私も強制執行までもつれこんだケースは2件しかありません。今のところ。
それ以外のケースはしっかりとお話合いをして決めていきます。
お話し合いです
どんなお話しをするかというと凄く一般的な内容です。
借りたものは返そうね
対価を払おうね
大家さん困ってるよ
みんなお家賃払ってるのにどうして君はそれが出来ないのかな
みたいな内容を3~5時間くらいします。電話だったり訪問したりして。
え?長くない?もっと日にちかけて口説き落とせばいいじゃん、って?
成果なく帰社すると社内に鬼が居るんです。
どうしても長丁場になる場合は
「来ちゃった///」
って付き合いたての彼女みたいなスタンスで足しげく訪問して交渉します。コンビニで買ったおにぎり20個くらい持参して。
っていう事もあったらしいですよ(棒読み)
※上記内容はすべてフィクションです。実在の団体等とは一切関係がありません。信じるか信じないかは貴方次第です。
唐突なフィクション宣言。
そんなこんなで明日は節分ですね。
皆様に幸おおからん事を☆彡
それでは!