不動産屋流節分「鬼(滞納者)は外、福(優良賃借人)は内」
今週のお題「わたしの節分」
どうもこんにちは。"そん"です。
「お前、それが言いたかっただけだろ」という声が聞こえてくるようです。然り然り然り。
ここ数年は節分という催しに縁は無く、ニュースなどで「節分」という出来事を伝聞し心の底から「ふーん。」と思う程度でしたが、子供が産まれてからは随分と変わりましてね。しみじみ。
節分で食べる恵方巻は遊郭発祥と言われていたり、と諸説あるようですが私が子供の頃と比べると恵方巻のネタも随分と豊富になったように感じます。えびふりゃーが入っていたり子ども用にウインナーが入っていたりと時の変遷をこんな部分で感じますよ。
私が小学生の時なんて恵方巻のメインネタといえば桜でんぶとかんぴょうでしたぜ?きゅうりも忘れちゃいけないですね。
散々恵方巻の話でスタートしておきながら節分といえば「豆まき」ですよ。「鬼は外、福は内!」と威勢よく豆をまいて鬼を追い出し福を招く。
そういう意味合いでは
家賃滞納者を追い出し、新規入居者を招く不動産業における「追い出し」に通じるものがありますよね。(無理矢理な文章)
節分「鬼は外、福は内」
さて追い出しです。
一般顧客メインで営んでいる仲介屋さんではあまり馴染みが無い所謂「追い出し」ですが、私が勤めているような自社で収益不動産を所有・管理している地場の不動産屋さんでは切っても切れないお仕事です。大事なお仕事です。
大家さんの生活を守る為に鬼(滞納者)を追い出し新たな福(入居者)を招く言わば桃太郎のようなことをします。(何かが違う)
しかしこの日の出ずる国ではなかなかどうして鬼が守られます。鬼の最後の砦、鬼ヶ島があるんですね。
名を
と言います。
この借地借家法、何が厄介かと言うと
貸主「君、2年間この部屋すんでええで」
借主「おかのした」
2年後
貸主「出てってや」
借主「いやンゴ」
貸主「そんなんセコいやん」
借地借家法「セコくないぞ」
借主「やったぜ」
※借地借家法は占有者や家賃滞納者を保護してる訳ではないです。追い出すには正当な手続き踏まないとダメだぞ、ただその手続きは面倒くさいうえに期間も長くなるぞという事です(めちゃめちゃザックリ)
特に最近はインターネッツの普及のせいか中途半端に知恵を付けて「借地借家法ガー」等と明け渡しを拒む人が増えているイメージ。
もっとも普通に暮らしているだけで悪いことは何もしていないのに追い出される事を防ぐために作られたのが借地借家法なので、如何ともし難いんですけどね(苦笑)
鬼(悪徳不動産屋)から民草(入居者)を守るために造られた城(借地借家法)が、鬼(占有者・滞納者)に占拠されて逆に橋頭保にされるイメージでしょうか・・・?
じゃあどうすることもできないの?
そんな事は無いですよ。
通常のケースでは通告→代替案の提示→立ち退き料を払ってグッバイ。これが正当事由のある立ち退き交渉です。大体半年から一年程度で完了します。
じゃあイレギュラー(問題児相手)の場合は?と聞かれると、内容証明→起訴→裁判→強制執行の申し立て→強制執行。もう字面だけで嫌になりますよね。
実際私も強制執行までもつれこんだケースは2件しかありません。今のところ。
それ以外のケースはしっかりとお話合いをして決めていきます。
お話し合いです
どんなお話しをするかというと凄く一般的な内容です。
借りたものは返そうね
対価を払おうね
大家さん困ってるよ
みんなお家賃払ってるのにどうして君はそれが出来ないのかな
みたいな内容を3~5時間くらいします。電話だったり訪問したりして。
え?長くない?もっと日にちかけて口説き落とせばいいじゃん、って?
成果なく帰社すると社内に鬼が居るんです。
どうしても長丁場になる場合は
「来ちゃった///」
って付き合いたての彼女みたいなスタンスで足しげく訪問して交渉します。コンビニで買ったおにぎり20個くらい持参して。
っていう事もあったらしいですよ(棒読み)
※上記内容はすべてフィクションです。実在の団体等とは一切関係がありません。信じるか信じないかは貴方次第です。
唐突なフィクション宣言。
そんなこんなで明日は節分ですね。
皆様に幸おおからん事を☆彡
それでは!
春から不動産営業マンになる大学生の皆さんへ ② ~電車内でコーヒーをこぼす行為について~
どうもこんにちは。"そん"です。
昨日はラッキーなことに火曜に仕入たばかりのマンションの購入申し込みが入りました。リフォーム前でしたが粗利で600万円少々。歩合給に換算すると・・・もうやめましょう悲しくなってきた・・・
とは言え不動産業界は稼げる業界です。
仲介手数料をコツコツ稼ぐケースもあれば、今回のケースのように一撃で500万円・1000万円儲かる場合もあります。(タコる月もあるよ!)
歩合給はピンキリですが、
低い会社で稼いだ数字×3%、高い会社だと稼いだ数字×20%って会社さんもザラです(フルコミ、固定給などの会社は別にして)
そうすると月の給料が100万超えることも珍しくなく、300万・400万の額面になる月も出てきます(あくまで額面。税金怖いよ)
ここからが
春から不動産営業マンになる大学生の皆さんへ
伝えたいこと!!!
ガツンと稼ぐことは凄く良い事です。
旅行?行きましょう。
外車?乗りましょう。
キャバクラ?シャンパン空けましょう。
ただ20代そこそこで今までの最高月収はバイト代の10万円/月とかだとお金の使い方が分からず、気は大きくなるし、お鼻が伸びて天狗さんになってしまうんですね。
居酒屋で他社を馬鹿にしたり
店員さんに高圧的になったり
タクシーの運転手さんを足蹴にしたり
その他諸々・・・
もうね、謙虚に生きましょう。
どれだけ儲かったかなんて言う必要ないんですよ。
まして不動産業界にいる人間は1にお金、2にお金、3も4も金金金の人間が跋扈する業界です。障子に目あり壁に耳あり、です。
何気ない一言が誇張されて一週間でエリア全体に吹聴されて他社さんから敬遠されたり村八分にされる人を何人も見てきました。
だから
他人に優しくなろ?ね?
別に不動産業界どうこうじゃなくて一般的な話じゃねこれ。
(ここからやさぐれ)
この前久々に電車乗ってたんすよ。
電車って座れないもんだと思ってたからちゃんと座れてテンション上がってたわけ。
んでね、隣のOLがウトウトしてたのよ。
スタバのカップ持って
(その時は見えなかったんだけど)
自宅の最寄り駅まで半分くらいまで来たとこでOLちゃんスタバのカップ落としたんすよ。
もうどうなったかってワイの膝の上にダバァアアアアアアアアアアアアwwwwwだよね。
OLちゃん「え!?え?え?え?私?え?」
まぁ貴女でしょうね
もう過ぎたことは仕方ないんすよ。そりゃコーヒーだって飲みたくなるよ人間だもの。眠くなるさ人間だもの。
そしたら駅に電車が着きましてね。
OLちゃん逃げた。
分かるよ。恥ずかしいよね人間だもの。
てめぇの血は何色だ
でも何より悲しかったのは、別に善意を強要するわけじゃないんですけど誰も助けてくれなかったんだよね。
こんな時は美人OLが「ハンカチどうぞ」って感じ出会いキタコレ(既婚者)的なのを期待してたんですが現実は無常でした。笑
まぁ助けてくれないのは全然OK。そりゃ見て見ぬフリもするよ人間だもの。
ただ電車が動くと床に流れたコーヒーがツーッと床を這って伝っていくやん?
それを乗客たちは不快そうな目で追いながらワイを睨むやん?
犯人ワイじゃないやん?
被害者ワイやん?
悲しいやん?😢
ありったけの子供のお尻ふきを使いながら電車の床も拭きましたわ。一応物語の登場人物なわけだから。
もちろん誰も助けてくれなかったよ。
てかどうしたらええねん。
他人がこぼしたコーヒーはそのままでええんか?
ワイには見過ごす事なんて出来ひんで。
最後は「なんやアイツ」みたいな視線を感じながら電車降りましたよ。
しばらく電車には乗らない。以上
以下余白
春から不動産営業マンになる大学生の皆さんへ ①
どうもこんにちは。"そん"です。
生来の飽き性故、ブログの更新がなんと一か月半も途絶しておりました。
だいたい仕事が忙しかったり、Switch買ってスマブラにはまったり、子供と遊んでて頭ぶつけて救急車で運ばれてそのまま入院したり忙しい年末年始を送らせて頂きました。
退院して家に帰って来たらSwitchが無くなってることが一番衝撃的でしたけどね。
怖いので未だにワイフには聞けていない始末…。(チキン野郎)
はてさて、本日はブログ初めて実は一番書きたかったネタかもしれないです。
4月まで不定期でシリーズ化していこうかと思っています。(飽きない限り)
春から不動産営業マンになる大学生へ
私は高々数年だけ業界をウロウロしている地場不動産屋の営業です。
ちなみに新卒で入った訳ではないです。
新卒で入った会社は入社半年未満で潰れました^^
前置きは良いとして、不動産業界ってイメージ的には良くはないですよね。
怖い人絡みだったり、最近は地面師や不祥事が続いているのも不動産業界です。
そりゃ不安にもなりますよね。
余程大手財閥系不動産会社じゃない限り、
「不動産屋から内定もらったよ!!」って周りに報告しても
「あっ・・・(察し)」みたいな空気流れませんか?
そんな新生活に抱く不安を少しでも解消したい!
この業界そんなに悪いもんじゃないよ!と発信していきたいですし、希望を持って頂ければ幸いです。
結局前置きなげーじゃん。
まずこの業界に限らず全ての業界でもそうなのでしょうけど、
OB訪問や会社説明会に参加してよく学生さんに聞かれるのは
「入社前・入社後のギャップはありましたか?」
「入社までの期間はどんな勉強したらいいですか?」
圧倒的コレ。
ギャップについてですが、ギャップしかないです。
企業はどこも、蜜の匂い(給与・福利厚生)を発して虫(大学生)をおびき寄せて捕食(ソルジャー化)する食虫植物と一緒だと思っております。Gをゾンビ化して使役する蜂もいましたね確か。あんな感じじゃないでしょうか?(全国の企業人事部を敵に回した気がする)
宝くじ買った気持ちで居ると良いと思いますよ。
当たればラッキー、外れたら「ですよねー?(棒読み)」の精神。
また「入社までの期間にどんな勉強をしたら良いか」ですが、
特に何も。
強いていうなら宅建の勉強でしょうけど、入社一年目の宅建試験までは多めに見てくれる会社の方が多いんじゃないでしょうか?
そりゃ入社前に取れるに越したことは無いんでしょうけど、実務積んでからの方が宅建業法、法令上の制限は圧倒的に理解しやすいはずですよ。
むしろ人生のGWとも言われる大学生活を悔いなく過ごした方が良いです。
遊んで、勉強して、旅して、恋してetc
そうは言ってもソワソワするから何か勉強したい貴方。
以下の2冊を読むといいと思いますよ。
「 いきなり重いな・・・。」
と思われるかもしれないですけど、これから従事するお仕事は他人の人生を簡単に左右する買い物を決断させるお仕事です。
「自分の事のように考えろ!!」なんて押しつけがましいことは言いませんが、同じ家を買うなら1Kに住んでるペーペー営業より、住宅ローンを払って家族を養って家を買う決断をした同じ土俵に立っている営業から買いたくなるのが人情ってものかな?と思います。(ここでは賃貸vs持家の話は別の世界線に吹っ飛ばします)
実際、家を購入してから気づく事も増えましたし営業トークの幅も広がって営業成績は上りました。
流石に新卒で家を買うのは不可能なので、少しでも住宅ローンを払う人の気持ち、払えなくなった場合の事を知っておくと非常に役に立つと思い推薦します。
そして次。
既刊4巻。
正直な事しか話せなくなった営業マンのお話。(ざっくりしすぎ)
これは完全に娯楽として読んでいますが、不動産業界の雰囲気を知るには絶好の漫画だと思います。
以上。
あんまり長くてもアレなので今日はここまで。
次回は「心構え」について書こうと思いますよ。
長々とお付き合い頂きありがとうございました。
それではまた次回。
ホントにあった不動産の怖い話 ➄
どうもこんにちは。"そん"です。
昨日も忘年会だったのですが、任意売却を専門に取り扱っていらっしゃる不動産屋さんと話する機会がありました。なんでも最近では任意売却より競売の方がはるかに高く落札されるんだとか。用語解説は以下を参照。
Q:任意売却とは?
Q:競売とは?
任意売却は基本的には不動産屋が情報を水面下でやり取りするので表に出てくることはあまりありませんが、競売はインターネットなどでおおまかな情報は見れますし、詳しい情報は裁判所でGETできます。労力を惜しまなければ。
勘の良い人は察したかもしれませんが、任意売却物件は不動産屋さんが横のつながりで早々に処理する為、一般の人の目に触れる機会があまりありません。金額も債権者(金融機関等)と折り合いが付けばOKですしね。もちろんローン、借金の返済が滞っていることを近隣に知られたくないという所有者の意向で流通に出てこないといったケースもあります。
反対に競売は最近では一般の方達も参戦してきているため値段が吊り上がるんだとか。そのため物件によっては任意売却ではなくそのまま競売に持ち込んだ方が得なんじゃね?と考える債権者が増えてきたんだとかなんとか。
確かに競売で落とせる物件も減ってきた印象です。
土地は一般の方々と張り合うと絶対に負けますし、中古戸建・マンションは買取再販業者が「は?」って言うような金額で買っていくので、最近は年に1回落せればいいかな?くらいの気持ちで競売に参加しているくらいです。しかも田んぼ。
今でこそ占有者(物件に居座るヤカラ)は裁判所が追い出してくれますが、実は昔は違ったんですよ。落札者が何として追い出さないといけない時代があったんです。今日はそんなお話です。
第5話
占有者
これは私が知り合いの不動産屋さん(以下Aさん)から聞いたファンタジーですので、物語中の会話などは妄想です。文句を言われても困ってしまうのであらかじめご了承ください。
今から20年ほど前、とある不動産屋さんが中古戸建を競売で落札したそうです。代金も納付し名実ともに不動産の所有権はその不動産屋さんの物です。
落札した物件を確認しに行こうと、社長・専務の2人で現地に向かうと何やら人の気配が。まだ前所有者が居座っていたんですね。情報では老夫婦が住んでいる事を把握しており、当初は丁重に相当の期間を以て退去頂くようお願いする予定だったそうです。
ピンポーン!
玄関のチャイムを押し、待つこと数十秒。
中からドタドタと足音が響くと、ガチャッと扉が開くやいなや
占有者「ここはワシの家じゃ!!!なんじゃ貴様ら!!!やんのかワレ!!!おん!?」
社長・専務両名は思ったそうです。
2人「これアカンやつや」
と。
罵倒される事数十分。
結局話し合いにすらならないまま2人は事務所に帰って来たそうです。
Aさん「お疲れ様です。どうでした?」
専務「話すら取り合ってくれなかったよ~」
社長「占有屋が入ってるとちょっと厳しいかもね」
占有屋とは文字通り占有(居座ること)を生業にしたアンダーグラウンドな方々の事です。所有者が今の家から出て行きたくなかったり、嫌がらせ目的でこういった人たちにお願いしていたんだとかなんとか。今でもたまーに遭遇します。2年に1回とかのペースで。
Aさん「許せんですねそいつ!僕が何とかしますわ!任せてください!」
社長「え~絶対無理だよ。」
Aさんはこの会社に入社して間もなく、何とか手柄を立てたい気持ちに駆られていたそうです。
Aさん「絶対何とかします!」
社長「何か手伝うことある?」
Aさん「窓割って良いですか?」
約一週間後。足音がかき消されるような雨が降る、そんな夜だったそうです。
Aさん「よし、行くぞ」
Bさん(元舎弟)「ウッス」
作戦はこうだ。
・1階和室の窓にガムテープを張り石で割る
・鍵を開けて侵入
・寝静まっている占有屋を起こして退去するよう説得
注※もちろんAさんが勤める会社所有の戸建です!何も問題なんてないんだから!
そして2階の寝室で占有屋を発見。
部屋の明かりを点け、AさんとBさんは叫んだそうです。
A・Bさん「うぉいッ!!!」
後にBさんはこう振り返ります。
あんなにビックリして飛び跳ねる人初めて見た、と。
余りの衝撃に占有屋は
占有屋「うわぁあああああああああ!!!」
カチコミでも来たんじゃないかとうろたえる占有屋。
そして目が合うAさんと占有屋。
占有屋「Aくん・・・?」
少しの間があり
Aさん「お前、占有屋くんか・・・!?」
まさかの占有屋はAさんの知り合い。というか同級生。
この後、所有者には引っ越し費用を払い自主退去。占有屋さんには手間賃(なぜ?)とAさん会社社長が職業斡旋を施し解決したようです。今では居酒屋を経営しているとかなんとか。
この話を聞いた際、終わりがけに
「いや~、世間って狭いぞ。ガッハッハッハ」と笑っていましたが絶対に使い方違うと思ったのはここだけの内緒。
そして今日はこのAさんと忘年会なので新たな武勇伝が聞けるのではとワクワクしてます。ちなみにAさんは産まれてこの方ずっとカタギです。Bさんは分からない。
さぁさぁこんなところでまた次回。
最後までお読みいただきありがとうございました!!!
マンションの選び方って?不動産屋が思うポイント~完結編~
どうもこんにちは。"そん"です。
IKEAのミートボールが好きすぎて、昨日はマッシュポテトとミートボールにブラウンソースとクランベリーソースをかけて食べてみたのですが、これからはIKEAだけで食べてみることにします。外食よりおいしく作れるのは鯵のなめろうとアサリの味噌汁だけだな、と実感した一日でした。
あ、味噌の国出身だからって話ではないですよ。
この際ハッキリさせときますけど、言われるほど愛知県民味噌味噌してないですからね!某県民AGEAGE番組の観すぎです。赤味噌よりも合わせ味噌使ってる家庭の方が圧倒的多数だと思いますよ!
つけてみそかけてみそは別!!
味噌カツ美味しいよね^^
さて、本日はマンションの選び方完結編です(強制終了)
書きたいことは山ほどあるのですが、どうにも余白が足りなくて。すみませんねぇ。
マンションの選び方
昨日は見方によっては新築マンションをDisってるように感じられた方もいらっしゃったかもしれませんがとんでもない。
2012年前後に売り出されていた新築マンション、今では新築時より1000万円くらい高値で売れるエリアとかもあります。しかも所有者さんはその事実にまだ気付いてないので狙い目。探してみてね!
ただ立地超大事
マンションの運営状況について
さあ立地の話はソコソコにマンションの中身の話に移っていきましょう。
個人的に一番大事なのはマンションの運営状況だと思っているので、今回はそこを綴っていこうと思います。
不動産屋さんに行ってマンションの資料を見たとき、不動産ポータルサイトを見たとき、必ずどこかに「管理形態」という項目が書いてあります。「全部委託」「一部委託」「自主管理」だとかこんな具合です。
今回は「全部委託」「一部委託」は省きます。余程問題ないので。
問題になったら管理組合で決議を取って管理会社を変えましょう。理事長や理事達が変えるのを渋ったら多分ソレ管理会社に買収されてます。よくある話です。
話がそれました。「自主管理」の話です。
「自主管理」とは読んで字の如く、住民たちで管理組合を組織して健全なマンション運営をしていこうね!って形態です。
廊下の電球が切れた!→自分たちで手配
入退去者が出た!→自分たちで手配
マンションが老朽化してきた!→自分たちで手配
などなど
文字だけで見ると
え~めんどくさそう!管理会社入ってるマンションにしようと思われるかもしれませんが、その分管理費が安いという恩恵を受けられます。あとどこのマンションにも仕切りたがりの頑張りマンが居るので、大体は彼らによって健全に運営されています。
ただ定期的にある総会は出たほうが良いと個人的には思います。
他人は自分とは違います。たまに「はぁ!?」って思うような事が決議されていて、後から「おかしいやろー!」と声を上げても「知らんがな」で一蹴されます。それ以外は回覧板に目を通しておけばダイジョーブです。最近面白かったのは要望欄で「エントランス部分で流れているBGMをクラシックからジャズに替えてくれ」とかですかね。本人は大真面目にその案を考えていたそうなので人の心は分からんものです。
財政状況
不動産を購入する場合、重要事項説明書が作成されるという事は多くの方がご存知かと思います。
マンションの場合、管理費・修繕積立金が全体でいくら積み立てられていて、また各戸に滞納がいくら出ているのかも調べて分かるようになっています。滞納している人しっかり払いましょうね!
ここで問題なのは滞納が多い場合です。
滞納が多いということは人間的にアレな人が多いという事実と、そもそも滞納を回収する気ないんじゃね?って事です。管理組合が。
そういうマンションは不動産屋界隈では話題に挙がりますので、事前に「運営状況とか大丈夫ですよね?」と一言釘を刺すと安心です。そこを隠してまでそのマンションで決めたいと思う営業マンの方が少数じゃないでしょうか。
ただ稀によくあるんですが、
(本当に稀によくあるんです!)
管理組合の人間がマンションの通帳と印鑑を持って逃げる場合があります。ほとんど(というか100%?)が自主管理のマンションです。
そうなったら最悪です。
マンション自体にお金が無いので修繕工事も出来なければ、廊下の電球を取替える事すら自腹です。もう一度管理組合を発足して頑張っていこう!というケースもありますが、億単位のお金みんなで貯めようと思います?(しかも大体が築年数が結構経ってるマンションに多いです)
しかもこの手のマンションは不動産屋も揉め事を避けたいので売りたがりません。会社ごとに取引禁止マンションに指定されていたり、査定にすら来てくれないとかもあるので悲惨ですよね。しかし、お酒の席ではこれでもか!ってくらいネタにされちゃう。本当に悲惨。
こういった事態を回避するにはマンションを実際に見ましょう!
オーラが死んでます。
なんか物寂しいような寂寥感がこみ上げてきます。
逆に理事長がオラオラで滞納が全戸で0円とかの超健全(?)経営のマンションはなんかギラついてます。理事長室に白鬚蓄えたおっちゃんが色のついた眼鏡でコチラを見定めてきます。
案内時に不動産ゴリラが
「ざっす!!!案内させてもらまっす!!!オッス!!!」とか言ってたら完璧ですね。
うんダラダラと書いてきましたが全っ然マンション選びの参考にならないような記事でしたね・・・
ただマンション自体もお金が無きゃ何も出来ないどころか負債になるよって事だけで記憶に留めてもらえたらと思います。これから高齢化社会ですからね。上で挙げたような事例がゴロゴロ出てくるんじゃないかと思います。
はてさてまた次回からは不動産ネタに戻ろうと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
それではまた次回!
マンションの選び方って?不動産屋が思うポイント~立地編~
どうもこんにちは。"そん"です。
忘年会シーズン真っただ中なのですが、ようやく折り返し地点を迎えました。昨日は紙エプロンを着用した女の子に、とても地上波では流せない弛みきった顔で水鉄砲を打ちまくっている40~50歳代同業者部長クラスの動画・写真をゲットできました。これで来年もお仕事に困ることなく生活を送ることが出来そうです。
さて、昨日えびふらいさん(@ebi555)から「大○京ステーションプレイス」なる曰く付き物件のご紹介を受けました。
軽く調べるだけで出るわ出るわパンチの効いた情報の数々。
一番衝撃だったのは築年数。築20~30年くらいかな?と思ったら9年て・・・
施工業者は大手私鉄グループ企業で売主は地場有力不動産会社。
この手の業者がタッグを組んで問題が発生するのはエンドユーザーさんからすると物件を選ぶうえで非常にネガティブな要素になると思います。「何を信じれば良いの?」と。
そこで今回は私が独断と偏見で「マンション買うときってここ重要よね!」と思うポイントを幾つかご紹介しますので、これからマンションの購入を検討される方がいらっしゃれば参考にして頂ければ幸いです。
※長くなったのでシリーズ化にします・・・今回は立地編。
立地
これはどの不動産屋さんも1番に挙げるんじゃないですかね?
・駅近
・商業施設が近い
・それでいて各方面にアクセスが良く静か
というかぶっちゃけマンションって立地が全てだと思うんですよ。(いきなり話題を終了させかねないツッコミ)
最寄り駅まで車で30分のマンションに住みたいと思います?
なかにはいらっしゃるかもしれないですが、それなら大きい土地買って平屋建てましょう!
デメリット
しかし立地が良い事でデメリットも勿論あります。
何かに近づくという事は、別の何かからは遠ざかるということ。
駅に近づくという事は静かな環境からは遠ざかるということです。
今現在、私はJRの駅から徒歩約5分圏内のマンションに住んでいます。
JR沿線付近にご在住の方はお察しかと思いますが、JRって夜間も貨物列車が走るんですよ。これが結構うるさい。特にこの冬の時期は空気が乾いているのか響きます。
まぁ慣れるんですけどね。
酔っ払いも叫んでてうるさいし、週一くらいのペースでパトカー・救急車も深夜に走っていくのでうるさいと感じます。
まぁ慣れるんですけどね。
あとは立地が良い=地価が高い、なので月極駐車場も高いですね。
私のように地方都市在住だと車を世帯で2台以上保有されている方も多いと思うので、資金計画を立てる際は、ローン返済額、管理費、修繕積立金、駐車場代(マンション内)、敷地外駐車場(マンション内料金の2倍くらい×台数)も一緒に見込んだ方が後々困らないと思います。
特に不動産屋さんはマンションの仲介はしてくれても、敷地外駐車場も探してくれるってトコはなかなかないです。一番最悪なのはコチラが駐車場2台確保はマストと伝えると「絶対見つけるから契約してくれ!」って言ってくるゴリラ。大体見つからない。駅近だと順番待ちとかもザラです。
あとはどうでしょうか?
築浅のマンションより築古(築30年前後)のマンションの方が立地は良い傾向にあると思います。
地主がずっと寝かせていたならともかくとして、日本にはバブル期があってそのタイミングで土地は売買され、マンションが建てられた、というケースが多量にあると思うので、立地一辺倒で狙うならば築30年前後のマンションを見てみるのが良いと思います。(タワマン、複合施設タイプは別)
ただ築30年前後のマンションは年金受給者層の住人が大半を占めている所も少なくないので、管理会社・管理組合の運営状況もしっかりチェックした方が良いです。これはまた後日お話し書かせて頂こうと思います。
終の住家として住み続けるって人も多いのでそもそも流通にあまり出回らないのもこの手のマンションです。
結論
色々書きましたが一番伝えたいのは下記です。
・駅はあんまり近くないけど総戸数が多くて外観や敷地内にお金が掛かってそうな築浅・新築マンション
買っちゃっダメ、絶対
高確率で将来スラム化すると思います。
総戸数が多いと一番初めに入居した人と最後に入居した人の差って2年とか3年あります。完売すれば良い方です。そうなると最後はバナナの叩き売りか?ってくらい値段を下げて売るので中古の相場も狂います。丁度弊社の近くに新築2880万円・中古3180万円で出ている事例があります。なによりバナナの叩き売り値段で新築マンションを買う層って人間的にアレな人が多いです。隣人ガチャを大事にしたいならこの手の物件に手を出すのは止めたほうが無難です。
立地についてはこんな所でしょうか。
ホントに伝えたい事はネットに流せるような優しいモノじゃないので文章にできないから割愛しなきゃいけないジレンマです。。。
次回はマンションの中身編(めんどくさいから完結編)です!
最後までお読みいただきありがとうございました!
それではまた次回!
ホントにあった不動産の怖い話 ④
どうもこんにちは。"そん"です。
不動産屋さんと接触する機会がある方は、彼らの手首を確認してみてください。
おそらく多くの不動産屋さんは数珠を巻いているかと思います。
かくいう私も一時期2つほど巻いておりましたがある時期を境に
「数珠を巻いてるやつ」=カッコつけ、みたいなレッテルが社内で蔓延し非常に付けづらい環境になってしまったので止めてしまいました。
しかしながら日々多くの不動産を見て回る営業マンには物件ごとに霊的なナニかが付いてくるからしっかりとした数珠を巻いた方が良い、という意見が多数を占めているように感じます。
私自身霊感も無く、そういった事には無縁な生活を営んできたのですが、不動産業界に身を置いてから心霊現象かな?と思う事は多々遭遇します。
本日はそんな出来事を綴らせて頂ければと思います。
第四話
告知事項有り
始まりは一本のメールでした。
仲良くさせて頂いている業者さんから、
・懇意にしている地主が処分したい不動産があるから買取査定して欲しい。
・現地にキーボックスがあるから勝手に見ていいよ。
・なんか変わったことあったら電話して。
・告知事項有り
弊社は事故物件でも底地でもなんでもゴザレの不動産屋につきこの手の相談は少なくありません。むしろ、事故物件?美味しいです!底地?最高やないですか!が社訓ですので大好物だったのです。
スケジュールを確認すると、火曜日という事もあり特に優先してやることも無かったため、「すぐ見て返事します」とメールを返し現地へGO!
現地に着くとそこにあったのは
1階:事務所兼ガレージ
2階:居宅
3階:居宅
の鉄骨造りの大きな物件がありました。(だいぶフェイク入れてます)
第一印象は「お~いいじゃん!いいじゃん!」
キーボックスの暗証番号を合わせて鍵をゲット、さぁ邸内へ突入だ!
と、勢いよくガレージのシャッターをオープンガラガラ~!
うん、重い・・・!
そりゃシャッターは重いでしょ!って?
いやいやシャッターは5行前にガラガラ開いてるんですよ。
何が重いって空気空気。
春の小春日和とは正反対の亜空間が広がってるんですね。
あ~しまった。告知事項の内容効き忘れた、と思い紹介してくれた業者さんにTEL。
繋がるんだけど無音。もしもーし!と叫んでも反応なし。
うーん、物件内だから電波悪いのかな。
大した内容じゃないだろうと物件探索再開!レッツゴー!
写真パシャパシャして1階→2階と順に見て回ります。
先にネタバレしておくと心霊写真的なモノは一切撮れておりません。撮れ高ゼロです。テレビ局の人間なら上司に罵倒されてたのかな、と思ったり。
はてさて後は3階だけか、と思い階段を登ろうと思った時、
ダッダッダッダッダッダ・・・・
あーもう来たよこれだよマジかよ来たよここで来たよチクショーめ。
いまどきラップ音なんてはやらねーよバーカと悪態を吐きながら、弊社では事故物件で行うある行動があります。不審な事や心霊的な事、何か嫌な気配がしたら声に出して言うのです。
「こんにちは~~」
それはもう陽のオーラを出しながら言ってみます。
もちろん返答なんて無いんですけどね。
返事が無い事を確認し3階へGO!
まぁネズミが走ったんだろうと気を取り直して写真パシャパシャしてると下の階から
ガシャンッ!
はいきた!これきた!もう居ますわ!絶対霊的なの居ますわ!あかんですわ堪忍してや~
と1階まで恐る恐る戻ると
あ、シャッター閉まってて超暗い
こういうシーンで懐中電灯とか携帯のライト付けると急にバッと何か霊的なものが出てくるということはホラー映画で傾向と対策はしっかり積んでるので、馬鹿め詰めが甘いわ!と何に語り掛けてるのか自分でも意味不明な事を考えながらシャッターをオープンして一息吐きました。原因はシャッターを一番上まで上げてなかったのでそれが原因かな?と今では思ったりしてます。
後は周辺環境チェックして帰るかー、もうこれ以上居たくないよーとか思っていると隣地の方がこちらをジッと見てくるではないですか。
え、ここってそんなにヤバいとこ?
「こんにちは~」と先制攻撃を仕掛けると、隣地のおばさんはそそくさと邸内へ。うん逃げられた。
まあいいや、と気を取り直して周辺の商業施設の写真を撮っていると、例の業者さんから電話が。
そん「お世話になります!いま現地にいるんですけど、ここ中々ですね!告知の内容どんな感じですか?」
業者「ん?人が亡くなったりとかは無いよ」
そん「へ?」
業者「ここ所有者さんは一般人なんだけど、前の所有者は反社(反社会的勢力)で事務所になってたんだよね~。融資通らないよね~。」
完全にチキン野郎でした。
ホントいい物件ですよ。もし融資通るなら自分で買いたいレベルの。
そりゃ隣地さん目を逸らすよね。
僕自身が危ないヤツ認定されてたんだもんな・・・
少しヘコみます。
とまあまあ一年に一回遭遇するレベルの反社案件だったというオチです。
何なら一番はじめにした数珠のくだりなんだったんだよ!というお読みいただいた方の怒りが見えるレベル…スミマセン。
2000字も超えているのでこの辺りで…
最後までお読み頂きありがとうございました!
それではまた次回!